慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において。信徒たちの長ハールーン・アッ=ラシードよりローマ人の犬ニケフォロスへ。汝、これに対し聞くを得ず、ただ我が回答を目にせよ。
بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمَٰنِ الرَّحِيمِ ، مِنْ أَمِيرِ الْمُؤْمِنِينَ هَارُونَ الرَّشِيدِ إِلَى نِقْفُورَ كَلْبِ الرُّومِ

政治家
ハールーン・アッ=ラシード
アッバース朝第5代カリフ(763-809、在位786-809)。バグダードを世界の知の中心に育て上げ、知恵の館を設置、カール大帝と象を交換する外交を展開した『千夜一夜物語』の主人公でもある。だが治世末期にバルマク家を粛清し帝国分裂の端緒を開いた、イスラーム黄金時代の最盛期と政治的衰退の起点を同時に体現する両義的な君主である。
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出典: アル=タバリー『預言者と諸王の歴史』(タバリー年代記)、802年のニケフォロス1世への返書Verified